安保関連法に様々な議論。結局、安保法って何?デモとかも起こってるみたいだけど・・・
最近、新聞やTVを賑わす安保関連法の文字。
今日、安倍内閣不信任決議案が衆院に提出、衆院本会議で反対多数で否決された。
日本はどうなってしまうのでしょうか・・・
と言っても正直な話、日本のサラリーマンからすると目の前の仕事と家族の方が大事!という気持ちも分かります。
一方、仕事や生活がある中、時間を作ってデモに参加している人達もいます。
賛否両論あるのは当然ですが、今回注目したいのはこれだけの人が政治について考え、行動する機会が今までにあったか?という事です。
それだけ関心の高い今回の議題、安保関連法。
私は、今回の安保法については、正直個人的には決まって欲しくないですが、中国などの動向をニュースで見ていると、必要だと考える人が多いのも頷けます。
私の意見は、集団的自衛権の行使というと聞こえは良いけど、いかようにも拡大解釈出来ることが怖いと考えます。
簡単に言うと、これを許してしまうとどんな小さなきっかけでも理由を付けて相手を殴りにいって良くなってしまうような気がしてならないんですよね・・・
・安保関連法案ってなに?
一応、説明します。
正式名称は安全保障関連法案。
国際平和支援法案と平和安全法制整備法案の二つでできていて、集団的自衛権を認め、武器の使用基準を緩くしたり、武器の種類を増やしたり、有事の際に自衛隊が派遣されるまでの時間が短縮されたりするもの。
反対派からは戦争法案などと呼ばれるように、今まで日本が多くの障壁を作ってきていた武力の対外使用に対するハードルを大きく下げるものとなる。
違法(個別的自衛権のみを許容してきた憲法9条に対し)と言う声、不要という声、必要であるという声もあるが・・・
○なぜこの法案が生まれたの?そもそも必要なの?なぜ急ぐの?
法案が生まれた背景は「日本を取り巻く安全保障環境が変化し、一層厳しさを増したため」とされている。
中国の軍事行動の台頭が顕著になりましたよね。
こういった世界の動きから日本が身を守るためのものです。
4/29に安倍首相が日米防衛協力の為のガイドラインに合意しました。
これには集団的自衛権の行使が不可欠となります。
今までは個別的自衛権の行使のみが許されていた、つまり日本が外的な力に脅かされた場合、武力で抵抗、自衛するというもののであったが、集団的自衛権となると、日本以外のものが脅かされる事で日本も脅かされる場合武力を行使出来る、もっというと自衛隊が出動出来るに解釈されます。
さらにこれを言い換えると、日本の安全の為の行動をしているアメリカが外敵から攻撃を受け、このままだと日本の危険も脅かされる場合、自衛隊はその対象を攻撃出来る、に変わります。
アメリカからみたら日本が助けにくる!
でしかないですよね・・・
つまり、日米防衛協力体制が完成する訳です。
これは色んな事情があります。
安倍首相は軍事面で台頭を続ける中国を牽制したい
→ アメリカとこの関係が出来ればかなりの牽制です
アメリカとの同盟関係を強化したい
→ アメリカと同盟関係にあるのに、アメリカが危機の時に何も出来ない。
これでは同盟関係が崩れる可能性がある。
急ぐのも理由があります。
前出のガイドラインに同意したのもあります。
もう一つはオバマ大統領は、日本の必要性を説いているが、次期大統領と言われるヒラリークリントンは「日本は特に重要でない」と考えている。
アメリカとの同盟関係が破棄されたら、中国をはじめとしたアジア各国とトラブルがあった際、単独で立ち向かわなければならない。
つまり、オバマ政権の間に決めてしまいたいのです。
○国民の意見は?
ネットの世論調査では約3分の2が反対。
当たり前かとおもいますが、中には内容を理解せず「戦争出来るようになるなんて・・・」という意見で反対している人も多いはず。
実際は、戦争がしたい訳でなく、戦争に巻き込まれないようにの法案です。
でも逆に巻き込まれる機会が増えるというのも予想できます。
難しいです。
だからデモを「戦争反対!」と言って行っても響きません。
戦争反対は賛成派も同じですからね。
と言いますか戦争賛成なんて人いないでしょ・・・
○結局どうなるの?
まだ決まってないですが、成立します。
もう決まっていますよね。完全に。
ただ、ここまでの反対を押し切って法案が通ってしまう日本の政治のルールって何なんでしょう・・・
もちろん、過去の人々が色んな事を考えて考えて考え抜いて出来た仕組みだとは理解してますが、民主主義って言葉が陳腐に聞こえます。
今回の法案は民主主義の基本がそもそも成り立っていない気がします。
この法案が良いのか、悪いのかは後10年は経たないと分からないとおもいます。
ただ単純に日本の行先が少し怖いです。